たまには司法試験ネタでも。
私が司法試験受験生にアドバイスするなら,
短答は時間をかけなさい,論文はお金をかけなさい
と話します。
これは,私がとった勉強法なんですけど,
短答は,辰巳と早稲田の肢別問題集を回してました。
肢別は相当ボリュームのある問題集で,全部やるのに丸一日×半年くらいはかけてたように思います。
ただ,問題集は1冊3000円くらいだったので,全部(憲,民,刑)あわせて,3万くらいかなと思います。
で,論文は,伊藤塾,辰巳の答練と模試,アガルートの答練を受けていました。
たぶん全部で40万くらいでしょうか。
ですが,ほとんど書いてなかったですね。論点を検討して,終了です。
添削もしてもらいませんでした。
勉強時間も1日に1~2時間程度でしょうか。
で,試験直前にチェックする感じですね。
そんな感じです。
解説しますと,短答は,もう,問題をやるしかないです。
それは,予備校の答練でも,問題集でも,かまいません。
とにかく時間です。やらないと合格は難しいです。
対して,論文は,ぶっちゃけ運なんです。
試験の前にやっていた問題が出ればできるし,出なければできないんです。
そして,論文は相対評価です。
なので,大多数の受験生と同程度の知識があればいいわけです。
そうすると,予備校の答練や模試をつぶしておくのが一番いいわけです。
辰巳,伊藤塾あたりの答練や模試は,だいたいの受験生がやるわけですから,それをやっておけば,大多数の受験生には,知識の面で,劣らなくなります。
むしろ,それをやってないと,大多数の受験生ができる問題ができなくなるわけですから,相対評価ではまずいわけです。
あと副次的な効果としては,的中の可能性が,まぁまぁ高いというところでしょうか。
どうでもいいんですけど。
つまり,論文の対策は,「その年の予備校の答練と模試の論点を押さえる」というのがいいわけです。
相対評価なので,大多数から落ちないようにするわけですね。
なので,お金がかかるんです。
どうしてもお金がないときは,仲間を見つけて,問題と解説をシェアするのがいいのでしょうね。
参考になれば。
あと,論文の過去問についてですが,私は
論文過去問はしなくていい派です。
理由は,「時間がかかるから」です。
論文の過去問をする目的は3つで,
1つめは,本番の形式に慣れておくこと です。
これは,公開模試でカバーできますね。
2つめは,どのような答案を書けば,点がもらえるのか という点。
これ正解は,「定義を正確に書く」なんですが,これは答練でも教えてますよね。
3つめは,本番でどのような論点がでるのか予想できる という点。
これが自分でできたらいいのですが,めっちゃ時間がかかりますよね。
ちなみに予備校はこれにめちゃめちゃ時間をかけてます。
言いかえると,「予備校の答練を受ける」ということは,「過去問検討をしたことになってる」ということです。
なのでもうお金を払って,予備校にやってもらったほうがいいと思いますよ。
ま,私の考えですが。