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完成品・仕掛品・仕損品・減損

工業簿記を勉強していて,気づいたことをまとめてみます。

 

 

仕損・減損がある場合

 

 

仕損は仕損品がある(見える)

 

減損には減損品がない(見えない)

 

 

 

 

月末に当月完成品を仕掛品倉庫から製品倉庫に移動する設定

 

月末の仕掛品倉庫には,完成品,仕掛品,仕損品がある。

 

 

 

完成品が10個,仕掛品が5個。

 

 

仕損率は10%とする。終点発生。

 

そうすると,仕損品が1個となる (10 × 0.1)

 

 

 

材料を始点で1キロ投入し1個生産とする

 

そうすると,仕掛品倉庫にある物(完成品・仕掛品・仕損品)のうち,材料は

 

完成品10,仕掛品5,仕損品1なので

 

16キロとなる

 

で,減損率が10%の場合

 

物(完成品・仕掛品・仕損品)の10%なので,

 

 

16 × 0.1 = 1.6

 

 

合計,約17.6キロ材料を投入したことになる

 

 

減損分は目に見えないことに注意

 

 

なお,減損率と歩減率の違いをきちんと理解しておくこと

 

 

例えば10キロ投入して,標準的に1キロ減損するなら,

 

常歩減率が10%,正常減損率は11%となる。

 

1 ÷ 9 = 11%

 

 

あぁ,減損がどの時点で発生するかが大事だな

 

今回は,仕掛品の時点で減損発生とするしかないか

 

 

まとめ

 

当期は材料を17.6キロ投入

 

完成品は10個(10キロ),仕掛品は5個(5キロ),仕損品は1個(1キロ)

 

減損は1.6キロ

 

 

あとはキロ単位の材料費を掛ければ,それぞれの原価がでる。減損は減損費。

 

加工費は省略。

 

仕損品に評価額がなければ,それが仕損費となる。

 

 

ま,標準原価計算が前提かな。